【 Is it the thing which I garbage away? Or just put it? 】
いつものようにアトリエに向かうと、いきなり大きな物体が目に飛び込んでくる。
いつからだろう。
よく見るとアスファルトが錆でブラウンになっている。
ここに置かれてから、結構な日数が経っている証拠。
上部には何かを引っ掛けるフックのような物がある。
きっと、これはどこかのお店の看板として活躍していたものだ。
そして、そのお店に新しい看板が入ってきて、捨てられてしまったのだと憶測してみると、
なんだか、コイツが愛らしく見えてきてしまった。
「ウチのお店で使えるんじゃないか?...」
いつもの癖だ...
早速、アトリエに行ってN野に相談してみると
「アトリエは狭いし、お店でも使えるかどうか、今の段階ではわからない。
もしかしたら、僕たちもアイツを捨ててしまうかもしれませんよ」
と、的確にピシャリと言い放った。
そのあと何も言えず悔しくなって、その日かなり早めのビールの蓋を開けた。
『プシュ!!!!!』
そこで僕は考えた。
アイツは動かさないでアイツを活用出来る方法を。
それはアイツを僕のギャラリーにすることだった。
何か描いてみる。
オカズいれてみる。
設置は夜。
いい感じ♡
裏もいい♡
GALLERY アイツ
場所 港区某所
期間 ずっと
お待ちしています。