2-tacs


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【 座りション 】

中学校からの先輩に
「マンション買ったから遊びに来いよ」
と誘われ
「行く行く!」
と二つ返事で答えると
「俺は急な通夜があるからカギを渡しておくよ。適当にやってて」
と言われカギを渡された。(残念ながら真鍮製ではなかった)
サーフボードを積んで出掛けた。
そこは清潔なロビーがあって、マンションの前にリゾートが付くようなマンションだった。
ベランダへ出ると目の前は海。
波が割れていて僕はすぐにでも飛び出したい気持ちになった。
そして飛び出した。
部屋にあった11フィートのロングボードはお腹くらいの高さの波にちょうどフィットして
やりたい動きを色々と試した。
こんなに浮力がある大きなサーフボードは
たくさんの波に乗る事が出来てなんか気持ちが余裕になる。
でも、そのゆったりとした動きにだんだん物足りなくなってくる。
そのあと6フィートのショートボードに乗り換える。
動きは面白いけれど乗れる波の本数がさっきより少なくなる。
相変わらずのジレンマが僕を襲うがきれいな夕景を見て
「まぁいっか‥」
となっていく。

そのあと先輩が到着。
ベランダから海を見ながらビールを飲んで色々と話した。
お互いの近況やこれからのことや、今までのこと。
その思い出話しの折に先輩が言った。
「なぁ、昔さぁ、二人でこのへんでナンパしたじゃん?その時に品川ナンバーだからって俺達ふられたよなぁ‥」
僕は思い出した。
僕らがまだ10代だった頃このあたりで声をかけた娘達に
「地元のナンバーじゃないからごめんねぇ」と、一蹴されたことを‥
先輩はまだ覚えていたんだ。
「俺はココを買ったからいつでもここのナンバーをとれる。あとはあの娘達を探すだけだ!」
先輩の顔は笑っていたけど目は真剣だった。
僕も最初は腹を抱えて笑っていたけど、だんだん笑えなくなっていった。
これはリベンジだ。
汗水流し昼夜問わずに働いたお金でこのマンションを買い、晴れて袖ヶ浦ナンバーを取得、
そしてあの娘達もゲットする。
これは先輩のあの娘達への、いや、先輩自身のプライドもしくは、10代へのリベンジだ。
僕はこの先輩の気持ちに同調し熱くなって言った。
「やろうよ、それ!絶対にやるべきだ!」
持っていた缶ビールがへしゃげるほど手には力が入っていた。
それをうけて先輩は
「おう。俺は絶対にあの娘を捜し出す!」
と言って僕達はまた乾杯をした。
そのすぐ後に
「それとさ、良二。ここでは悪いけどオシッコするときは座りションにしてくれないかな。
立ってやると2000粒の飛沫(ひまつ)が便器のまわりに飛び散るって知ってたお前?
それが便所の匂いの原因になるんだよ」
と、けっこうな早口で言われた。

【GIVE us MoRE litTle timE】

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【 pile 】

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【 無題 】


今日は学校のバザーで大きなキッシュと五目御飯をつくってたくさんの人達に振舞った。
夕方、作り過ぎて余ったキッシュと五目御飯を教室の机で食べていると、
どこかから知らない児童のお父さんらしき人に話しかけられた。
「今日このあと二次会とかないのかなぁ?」
「さぁ、どうなんでしょう?キッシュ、食べます?」
「いや、大丈夫。それ、なんか味しなくない?」
僕はそのキッシュを自分が作ったとは言い辛くなって黙って食べた。
でも、だんだん悔しくなってきて独り言のように、独り言にしては少し大きな声で呟いた。
「ちょっと、塩が少なかったかなぁ‥」
この一言で男はキッシュを僕が作ったと気が付いてばつが悪そうに何処かへ行ってしまった。
そのあと先輩がやってきて僕はその先輩と近くへ飲みに行くことになった。
寂しい団地の外にテーブルが一つしかなくて看板もメニューもなにもない明らかに「もぐり」の飯屋だった。
僕達のほかに二人客がいてその客は生姜焼き定食とお酒を頼むと先輩が何処かから注文の品を持ってくる。
ここは先輩のお店だった。
話を聞くと先輩のお母さんは病気で人に会う事が出来ない。
でも、料理は上手に作る事が出来る。
目の前の団地にお母さんと二人で住んでいる先輩はつい最近にこの商売を思いついたのだと言った。
僕は先輩の母親へのやさしさと生活力に感心してお酒とするめを頼んだ。
5分もしないうちに注文の品はやってきて先輩にカギも一緒に渡された。
今どき珍しい真鍮製のそのカギはカギと言うよりキーホルダーに見えた。
その時「ウゥ〜,ウゥ〜」とサイレンが鳴り、その音は団地から鳴っていた
「火事かもしれない。オレちょっと家みてくるわ。」
先輩は走って行ってしまった。
僕も落ち着かなくなって辺りをウロウロとしているとその団地の一階のテナントが空き物件になっているのをみつけた。
「月額590円」
と、書いてあってこれは安い。
管理会社の電話番号を探していると何となく見た事のあるシャッターのカギ穴。
さっき先輩からもらった真鍮製のカギをさしてみるとピタリとあった。
シャッターを開けると埃だらけだけど雰囲気のよい店が出てきた。
ファサードには曲げガラスを使っていて古いレジも残っていた。
奥に進むとガリガリに痩せたネコが二匹ヒモでつながれていたのでヒモを外してポケットに入れていたするめをあげた。
さらに奥から大型の秋田犬らしき犬がやってきた。
「ウゥ〜,ウゥ〜」
と、唸りながら僕に向かってくる。
ナワが切れていた。
僕は店から外へ逃げた。
追いかけてくる秋田犬の目が少しおかしい。
「この犬はきっと狂犬病だ。噛まれたら大変なことになる。」
と思い近くにあったテニスラケットを拾って構えた。
「襲ったら本気で頭を叩く、それもガット部分ではなく木のリムの部分で」
僕はその大型の秋田犬らしき犬に目でそう言った。
ジリジリと少しずつ間合いを詰めていく。
おでこから汗がたれてきて目に入って染みたが、絶対に目をそらしてはいけない。
ガット面を楯にしてリムの部分を剣としながら限界まで距離を縮めて僕は言った。
「オスワリ!」
すると犬は「クゥゥン。」
と僕の指示に従った。
「フセ!」
「クワァン。」
また従った。よかった。この犬は寂しかったんだ。そして最後に
「お手。」
犬の前足が僕の手に乗っかった。
僕は犬の頭を撫でてあげた。
ラケットを捨てて両手で頭を撫でた。
犬は尻尾を振りながら全身で喜びを表現していた。
僕も嬉しかった。
僕はその犬を抱きかかえて自分の顔を犬の毛の中に埋めた。
「よしよし‥」
すると犬の毛が縮んでいく。
短くなった毛はついになくなって皮膚が出てきた。
同時に後ろ足が異様に伸びていく。
前足は腕となり、胸が膨らみ顔は少女の顔になった。
僕は驚いて腰を抜かした。
少女は言った。
「わたしあそこから来たの。」
そして、僕の手を引っ張った。
連れて行かれたのはさっきの空きテナントの奥の部屋だった。
ドアを開けると薄暗い空間が縦に1メートルくらい破けていてそこから晴れ間がさしていた。
「これは、なんとも不思議な光景だな。僕がもっと絵がうまかったらこの光景をぜひ描きたいんだけどなぁ。」
と悔しがっていると少女はその中へ入っていった。
僕も入る。
そこは広い空き地で中央に塔が建っていた。
塔は誰かが作ったもので不完全で一番上まで登るとよく揺れた。
子供達はその揺れが楽しくて右へ左へと揺らす。
ギシギシと揺れて僕はとても恐かった。
遠くを見るとまだ建設中の団地が見えて一つの部屋から先輩が手を振っていた。
隣にはさっきの少女がいて一緒に手を振っている。
僕は嬉しくなって
「オオ〜イ!オオ〜イ!」
と手を振った。
塔はバネみたいに僕の手の振りと合わせて頂上が地面に着くほどに、しなって揺れた。


と、いう夢を見ました。

【 Today's outfitter 】

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