【 たまゆら 】



山中で一泊
夜中にまた変な虫が騒いで
山の奥へ
寝っ転がって風の音に耳を澄ます
葉と枝がじゃれあって
シャシュワァン
ザワ
カツ
コ
コッ
暗い
暗い くらいなぁ
暗いのってやっぱり
こわいなぁ
風が出す音も違う音に聞こえてくるし
雲が動いた
隠れていた月が出た
そして見れた
影が影をつくる
瞬間

【 マボロシ 】



マボロシ は 異国の 風景
マボロシ は 異国の 生活
マボロシ は 昨日 のった 波
マボロシ は 明日 の 波
マボロシ は 今日 売れた 服
マボロシ は その お金で 呑む お酒
マボロシ は 明日 ツクル 服
マボロシ は あなた かも
マボロシ は 時間 かも
マボロシ は 夢 かも
マボロシ は ニットの 肌触り
マボロシ は 髪の毛の 匂い
マボロシ は 冷たい 耳
マボロシ は 決して アートではない
マボロシ は きっと ターンだよ

【 ファンタグレープ 】



いつものように巨木を見に行く。
見たかった巨木は神社にあって
何となく裏山が気になって
行けるところまで行ってみる。
ケモノ道を歩いていると空き缶がおちていた。
ほぉ。懐かしいなぁ。
大好きだったファンタグレープ。
この甘さがしつこく感じるようになったら
キミはもう立派な大人だ。
僕の友人は山歩きが好きで
ついでにこの錆びたスチール缶の収集をしている。
世の中、色んな人がいるもんだ。

【 無縁仏 】


無縁仏とはもう縁の無い仏様のこと
檀家さんのいない
よって誰もお墓参りに来てくれない仏様
巨木に飲み込まれそうなこの無縁仏に縁を感じて写真をパシャリ
無縁なんて嘘っぱちだね
無縁さん
もしキミがついてきたければ
くればいい
僕の住んでいる東京でスケートボードを教えてあげよう
華やかなファッションショーや
僕の仲間が集まるパーティにも連れてってあげるよ
そのかわり教えてほしい
この物に溢れかえる僕達の時代に
必要な物ってなんだい?

【 メリーゴーランド 】




クルクルクルクル、コイツはまわる。
コイツがクルクルすると僕らもクルクル。
クルクルしながら上を見上げると間違いなく
気持ちが悪くなってくるから要注意。
でも遠心力が気持ちいい。
大きな大きなラウンドハウス・カットバック。
鎖の長さは長いほうがいい。
出来れば雲の上まで伸びている
雲の上の世界はまた一緒で
どこかの誰かさんも同じ事を考えている。
つなぎ目が大切
鎖がちぎれないようにとか
みんなが仲良く楽しんでいるかを
チェックする「楽しみの空の番人」が必要








