2-tacs


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【ALASKA】

「二度あることは三度ある」とか「三度目の正直」とか、日本人はなにかと三度目に起きる事象に重きを置く傾向がある。

この二つの言葉は良いときと悪いときの両方に当てはめることができる言葉なので、どちらにせよ問題は結果ではなく三度目という回数が重要だということを意味しているのだろう。

そして今回、三度目のアラスカへ行ってきた。

初回は2005年に、二回目は2012年と今回の2014年とどれも雑誌の仕事で行っている。

やはり何度来てもアラスカは人間の想像を遥かに凌駕したダイナミズム、そしてこの土地が持つ豊富な資源によって重ねられた歴史(これもまたダイナミック)が心に突き刺さる。

それと、回数を重ねるほどアラスカに魅了されていく自分と深く対峙するには程よい早さの時間が流れていることもアラスカの魅力のひとつだ。

まだ、雑誌の原稿も描き始めていないのであまり描けないけど(詳しくはPOPEYE7/10売の冒険特集にて)、今までの旅と今回の旅の大きな違いは全長26マイルのトレイルを3日間かけて歩けたこと。

いつも車の窓から眺めていた山の向こうに歩いて行けるなんて、自分としては夢のような3日間だけど、現地の人間にとってはそんなにたいしたことではなくジーパンやスウェットといったラフな出で立ちで歩いていた。
(でも、みんなライフルや散弾銃などの護身用の銃を所持していた)

IDITAROD TRAIL(アイディタロッド・トレイル)という古来よりエスキモーが犬ぞりで行き来していたという川沿いの道でちょっと休憩しながら、おもむろに石投げなんぞをしていると、おもしろい石をみつけた。

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どう見ても人の手(加工)が入っている石。

写真ではわかりづらいけれど、加工時の目安としてカット部分の延長線上に真っすぐな線が3本彫られている。

この先の部分には何が付いていたのか?

持ち主は犬ぞりでの移動中に落としてしまったのか?

それとも熊に襲わてしまったのか?

どちらにしても、太古のアラスカへ想いを馳せるには充分な代物であることには間違いない。
 
見つけた時はトレイルに入ってまだ数時間、これからの行程を考えると出来るだけ荷物は軽くしたいのだが、
手にしてみるとスッポリと自分の手に収まった。
(さらに履いていたペインターパンツのサイドポケットにもスッポリはまった)

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う〜〜〜〜ん。やっぱり欲しい!

結局、持って帰ってきた。

よく、石を持って帰って具合が悪くなったなんて話を聞くけど、あれはあんまり当てにならない。

そんなこと言っていたら、宝石屋さんは商売にならない。
(ようはフィーリング。でしょ?)


それと街でも、色々買ってきた。

アラスカはやっぱりいつでもCarharttということでリラックスフィットのシングルとダブルニーを買い付け。

どうかフニャフニャのテロテロになるまで末永くおつきあいを。

それとKinco Glovesのレザーは焚き火のおともに...

レディースのガーデニング用のグローブは最近店頭の植物を買ってくれる女の子たちに向けて下心丸出しで買ってきた。

フィッシング用のキャップは微妙なカラーリングで3色展開ってところがなかなかニクイので、ぜひ自然光で見てあげてください。

サインとバッグは何となく...

WoolRichのUSA madeウールのソックスはこれから夏だけど山に入るときにいいかなと思います。

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●"Carhartt" DOUBLE KNEE DUCK PANTS
Color:Black / Brown
Size:Ask
¥8,000-(Plus Tax)

●"Carhartt" DUCK PANTS
Color:Olive / Beige
Size:Ask
¥7,000-(Plus Tax)


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●"Kinco" GLOVES
Color:Yellow / Orange
Size:S / M
¥3,800-(Plus tax)

●"Kinco" LADY'S GLOVES
Color:Burgundy / Blue
Size:F
¥800-(Plus tax)

●"D.P.C" CAP
Color:Assorted
Size:F
¥2,300-(Plus tax)


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●"PANTONE" TOTE BAG
¥800-(Plus tax)

●"OPEN&CLOSE" SIGN
¥1,800-(Plus tax)


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●"WoolRich" SOXS
¥2,500-(Plus tax)


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野生の熊(ブラック・ベアー)にはじめて出会いました。
(H)

【展示会】

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約6ヶ月の時間をかけて試行錯誤を繰り返し

到着した次第でございます。

普段、お越し頂いているお客様には本当に申し訳がないんだけど

2014/5/7より土曜日まで展示会をやっているので

お店の営業はありません。

よろしくお願いします。

本間良二

ブー


先日、後輩が亡くなった。
酒気帯び運転の車にはねられて死んでしまった。
自分を含む彼のことを知る人間はみんなそうだと思うが、
彼ほど死のイメージからかけ離れた男が死んでしまったという事実は、
そう簡単には受け止められない。
すぐに彼の顔を思い出したけど、笑顔しか浮かんでこない。
そんな男が死んだなんて告げられても信じられない。
すぐに友人に連絡して事情を聞くと、どうやら本当のことだった。
その日はきっと多くの彼の友人と同じように、僕はずっと彼のことを考えていた。
そういえば、今では自分のライフワークとしてのトークショウも
一番最初にやったのは彼からの提案だった。

6年前、取引先の仲だった彼から話があると連絡を受けて会うことにした。
そこで、
「なにか、うちのお店でやってください」
と、言われて僕は
「そう言われてもなぁ...そのなにかが難しいんだよ」
と、正直あまり乗り気ではなかった。
すると、彼はこう言った。
要は2-tacsの売れ行きが良くない。
これにはブランドの魅力を伝えきれていない自分達にも責任はある。
その打開策として実際に本人に来てもらい
顧客さんと直に会ってもらいたい、と。

普通だったらなかなか言えない。
それを包み隠さずに相談に来てくれた彼の姿勢に答えたいと思った。
それで、二人であれこれ考えて出た答えがトークショウだった。

神戸へは前日に着いて、夜にどんちゃん騒ぎをやってから朝方にホテルへ戻る。
そんなわけだから、朝に起きれるわけがない。
すっかり寝坊していると、シングル部屋なのに僕を揺さぶるヤツがいる。
彼だった。
彼はフロントで合鍵をもらって僕を起こしにきたのだ。
これには驚いたけど、助かった。
ところで、どうやってフロントで鍵を受け取ったのかと聞くと
「弟って言いました」
と、あっさり言い放った。
全く似ていないのに弟だと言い切る彼もすごいけど、
その彼に鍵を渡したフロントマンもすごい。
 
そんな感じで無事にトークショウも終わり、
それなりに手応えもあったのであれから6年間、
僕はトークショウを自分の表現を伝える活動のひとつとして続けている。
もちろん彼のみの功績ではないけれど、
あのときの彼の一言がなければこうはなっていなかったのかもしれない。

控えめながらも、切れのあるギャグセンス。
BROWN by 2-tacsのバッグとベストがお気に入り(パンツは断念)。
そんな彼が亡くなった。
焼香の時に彼の顔を見た時、僕は彼の死を呑み込んだ。
でも、今も喉の奥に引っ掛かっている。
そして彼を想い、彼の残された家族を想う。
酒気帯び運転手の過ちによって
どれだけの人間の人生が変わっていくのだろうか。
そこには無念の文字しか見当たらない。
それはきっとみんな一緒だ。
でも、彼の死から僕はかけがえのない時間を知ることが出来た。
その時間の中で彼の言った『なにか』を創り続けていくことが
彼への弔いなのかもしれない。
 
ブー。ありがとう。やすらかにね。
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全然日記


先日、友人のカメラマンに相談があって連絡してみると
「いま神楽坂で酒飲んでいるからおいでよ」
と言われて、仕事を片付けてから再度連絡すると
「もうこれから新宿に移るからそこにおいで」
と言われて、場所を聞くと新宿の文壇バーなるところだという。

ちなみに彼は商業的な写真よりはアラスカなどの僻地へ向かい、
そこで自分の好きなモノを撮りながら生計を立てている。
そんな彼と彼の写真集の企画を進めている編集者が2人で新宿の文壇バーで酒を飲んでいるという組み合せに少しばかり胸を躍らせながら指定された場所へと向かった。

そういえば去年の年末に友人のデザイナーの忘年会の3次会だか4次会だかでなだれ込んだゲイバーなるものはまったくもって(当然ではあるのだが)自分の琴線に触れることはなかった。
その世界に興味の無い人間が、なんの脈も無い時間をただただ過ごすことの苦痛を体感出来たことが収穫と言えば収穫。
これも社会勉強のひとつだと言えるのか。

バーへ到着してすぐにお客さんの視線が自分に集まる。
どうやら自分の格好があまりこの場所とそぐわなかったらしい。
さすがにスウェット上下はまずかったかな...
するとママが来て
「アナタはお洒落だ」と大絶賛。
そこで編集者が
「それは、写真家に写真が上手いと言っているようなもんだ」
と突っ込む。
そんなやり取りを聞きながらチビリチビリと飲みだす。

正直言って俺のことはどうでもいい。
さあ、ここは文壇バーでしょ?
だったら、いろいろ話を聞かせておくれ。
アナタたちの楽しみの断片を。
心配しなくても吐き出された言葉は
空気を伝い俺の鼓膜へと届く。
その振動を俺はまた脳味噌で言葉へと変換させるのに約0.2秒。
小さな小さなセグメントを大量に入れた大風呂敷を広げるように
見せ合って交換したい。
綺麗な色の破片を拾い集めて立体的なオリジナルのステンドグラスをつくるためならばいくらでも酒を飲もう。

しかし、実際は編集者の8年間付き合っていた彼女の未練タラタラの別れ話を聞かされるはめに。

そうだった。
日本の文学はそういった湿っぽい世界の上で成り立っているものだったと、気がついた時はもう遅い。

白々とする空を見上げながら家路につくころ、カメラマンに相談することをすっかり忘れていたことに気がつく。が、それももう遅い。

これもきっと社会勉強のひとつなのだろう。
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SIGN PAINTING WORKSHOP

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すっかり、ご無沙汰でございます。

まだ、新年のご挨拶もしておりませんでした。

あけましておめでとうございます。

早速ですが、毎年恒例(?)のサインのワークショップを開催したいと思います。

サインペインティングに興味のある方、

まだ書き初めをお済みでない方、

とにかくヒマな方、

どなたでもご参加ください。

ご一緒に

「アーでもないし、コーでもない、結局サインペインティングって正解がないね...

あっ、コレって僕たちの人生と一緒じゃん!!」

と、そんな流れで最後は居酒屋にでも行けたら幸いです。(ワリカン)

お待ちしております(H)
 
〜SIGN PAINTING WORKSHOP〜


【講師】本間良二


【日程】2/2 (日) AM 11:00〜
※当日は通常営業は致しておりませんので、あらかじめご了承ください。


【場所】The Fhont Shop
●address:東京都目黒区東山2-5-7
●Tel:03-5724-7232


【参加費】¥5,000- (参加費+サインボード)


【定員】5名

※受付はお電話でのみ対応させて頂きます。

メールでのお問い合わせについては対応致し兼ねますので予めご了承下さい。

定員になり次第受付は終了致します。

(担当・鈴木)



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