2-tacs


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【N野 ありがとう】

このたび2-tacsに9年間在籍していたN野が独立します。
長いようで短くもあった9年間。
つねに自分の隣にいてくれた男と袂を分かつことは寂しくもあり、嬉しくもあります。
これからの彼の活動におおいに期待しています。
そんなN野が今週末に店長としてThe Fhont Shopに立ちますので是非お立ち寄りください。
昔話に花を咲かせるのもいいし、今後の彼の活動に耳を傾けるもいいでしょう。
 
N野、キミがこれからやり出すことに誰も興味を示さなくても、やりたいことをやり続けてください。
ぜったいに腐ってはいけないよ。
ボクはキミをずっと見ている。
 
9年間ありがとう。
(H)
 
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【N野店長期間限定復活日】
5/30(土)12:00〜21:00
5/31(日)12:00〜21:00

【GREEN PARK PICNIC 2015 SMILE ENERGY】


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静岡の夏の定番グリーンパーク・ピクニック。
僕達ももちろん参加します。
今回はフリーマーケットを出店します。
「掘り出しモノがあるかもしれませんし、ないかもしれません。なぜなら、掘り出しモノってその人の好みと懐具合で決まるから...」
「それって、主観の話をしているの?」
「そうだね...そもそもこの世界はそれぞれ個人の主観で成り立っているからね」
「そうかしら...私はそうは思わないわ。だって、世の中には表現をしている発信側と、受け手側の2種類の人間しかいないのよ。あなたの理屈でいったらこの世界は表現者の主観のみで成り立っているということになるわ。そんなの不公平じゃないかしら」
「いや、僕はそうは言っていないよ。表現を発信する側の人間も、受け手がいなければ発信する気にもなれないよ。たとえば宛先のない手紙をキミは書いたことがある?」
「ないわ。あなたはあるの?」
「僕だってもちろんないよ。個人的な日記にしても、いつか自分が読み返すことを想定して書いている。つまり、表現を発信している人間は、どこかで受け手側の人間を意識しながら表現しているということ。だから、いちばん大切なことはその表現によって生まれる双方の『共感』だと思うんだ。さらに付け加えると受け手側だってなにも表現していないわけではない。だって、現にキミはこの場所に来ているじゃないか。それだって表現と呼ぶには十分に相応しい行為だよ」
 
みたいな会話をビール片手にできたらうれしいです。

では日曜日にお会いしましょう。


日時 : 5/24(日) 11:00~21:00
場所 : ダチョウ牧場の中のカフェ つなぐ
住所 : 静岡県牧之原市静波2220-2


enjoy .!.

行きましょう、山へ。 北アルプス奥穂高岳編】

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みなさん。元気ですか?
 
自分は北アルプスに行ってきました。
 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
今回はGWのど真ん中にもかかわらず、人気の北アルプスで上高地から涸沢経由の奥穂高岳を目指す一泊二日のコース。
 
ベタベタな定番コースだけど定番には定番の良さもあると思うし正直、奥穂高岳から見えるこの時期のジャンダルムがどんな表情をしているかが気になるところでもあった。
 
早朝、東京駅から電車で松本駅に向かい、そこからローカル線に乗り換えて新島々駅からバスで上高地へと向かう。
 
歩きはじめてすぐに小梨平のキャンプ場で一際目立つテントを発見。
 
さっそく主に話しかけてみるとシーズン中は上高地で絵を描きながら暮らしてもう56年目になるという。
 
「お前らどこ行くんだ?そうか奥穂高か。じゃあ頂上ちょっと削ってきてくれ。もうあのカタチ描き飽きたからサァ...」
 
と、鉄板ギャグをいただいて先に進む。
 
あぁ...こうやって好きなことやって暮らしている御仁と会えるとなんだかホッとするよ。
 
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小梨平から明神池を越えて徳沢キャンプ場も越えて横尾山荘へ到着。
 
文章にするとたった一行だけど、やっぱりこの道長いなぁ。
 
ちなみに今回の装備はこんな感じ。
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*『山を楽しめるであろうと思われるアイテムをいれる』バッグ
 
まぁこれはこれでいいか...
 
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屏風岩が出てきた。
 
圧倒的な垂直。
 
「ザイルの使い方覚えたらいつか登ってみたいぞ!このやろー‼︎」
 
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そして真北には北穂高岳。
 
頂上が霞んでいる。
 
「お前もかっこいいな!登りたいぞ!このやろー‼︎」
 
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山に近づけば近づくほど、どんどん大きくなっていく。
(そんなの当たり前か...)
 
人、みえる?
 
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自然が作り出す作意のない線はいつまで見ていても飽きない。
 
日の傾きによっても表情を変えていく。
 
一体いつくらいから、そんなことに興味を持ち始めたんだろう。
 
記憶をなんとなく遡る。
 
『そういえば、90年代のアタマにi PATHのライダーだったマット・ロドリゲスがハーフ・ライフっていうスケートブランドやっていたっけ、HEMPボディのTシャツに街と自然がシンメトリーで描かれたグラフィックで凄いかっこよかったな』
 
なんてことを思いつつひたすら登る。
 
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涸沢ヒュッテ到着。雪景色にテントが映える。
 
やっぱり混んでるけど、右方面のテン場がなぜかスカスカ。
 
迷わず『スカスカポイント』を選ぶ。
 
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テントをたててからソッコーで売店へと向かうが閉店。
 
ヌォォゥ生ビール!!!
 
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でも山の夜は相も変わらず楽しい。
 
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今回のテントは1層のタープテントを選択。
 
メッシュで風が入ってくるけど、シュラフのグレードを上げてカバーする。
 
全く問題なし。
 
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翌朝4時に起床、天気は最高、さぁ行きましょう‼︎
 
雪がいい感じに締まっている。
 
モルゲンロートが美しくて、なんだか惑星を探索している気分になってきたよ。
 
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*撮影・N目さん
 
呼吸を整えてひたすら登る。
 
このときは『ハーフ・ライフのTシャツどこにしまったかなぁ...押し入れにあったっけなぁ...』
 
みたいなことを考えていた。
 
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ひょぇぇ‼︎
 
覚悟はしていたけど、こんなとはね。
 
アイゼンの前爪を左右蹴り込んで安全を確保してから、ピッケルを打ち込む。
 
あんまり先のことは考えないで、目の前の壁に意識を集中。
 
自分の足元は確認するけど、その先には目の焦点を合わせないで軽やかに登りきる。
 
ここが一発目の関門。
 
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そしてここが二発目の関門。
 
雪は硬いし、角度がやばかった。
 
ピッケル研いでてよかったよ。
 
アオ。グラインダー貸してくれてありがとう〜。
 
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着いた着いた。
 
ようやく到着。
 
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ジャンダルムが美し...い...あれ?
 
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いるっ‼︎‼︎
 
登ってる‼︎‼︎(二人)
 
すごいなぁ。
 
この時期のジャンダルムなんて想像するだけ恐ろしい。
 
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北方面は槍ヶ岳がピンピン。
 
それにしても東京から1日でこんな場所まで来れてしまう日本はやっぱりすごい。
 
都会のギュッと詰まった感じはすこし窮屈な気がしないでもないが、目をよく凝らしてみるといろんな場所に隙間があって、その隙間の居心地は決して悪くはないと思う。
 
でも、もし本当に街がきつくなってしまったら、車や電車で飛び出してしまえばたった1日でこんな景色に会えるんだ。
 
これってすごいことじゃない?
 
日本の国土は...もしかしたら自分たちは世界的にみても自然のなかで遊ぶにはとんでもなく条件のいい場所に暮らしているのかもしれない。
 
四季があってその時々にみせる自然の表情が訴えかけるなにかをキャッチして、また街へ戻り生活をして、それなりのストレスを溜めながらもアイデアを膨らまして形におこすという行為が日常となる場所。
 
時間も作らないといけないし、装備にかかる費用だって交通費だって馬鹿にはならないし、下手したら命を落とすリスクもある。
 
けれど楽しい。
 
いや、だから楽しいのか...
 
さて、次はどこに行こうか。
 
それではみなさん、ごきげんよう。
(H)
 

【今週末はOFF THE GRID!】

思い起こせば去年の6月に雑誌の取材でアラスカに行ってCROW PASS TRAILを歩いたのがきっかけだった。
 
それから山に向かうようになり、日本に戻ってきて最初に行ったのは丹沢。
 
体力には少しばかりの自信もあったし、アラスカも歩いたし「楽勝だな...」と高を括っていたけど、実際に登ってみるとバテバテ。
 
そこで自宅に帰った夜に自分のバックパックの中身を再検証してみたことが、きっとこのカルチャーへの最初の入り口だったと思う。
 
そのときの自分のバックパックの中身は、ルックスがかっこいいから持っていきたいだけで、実際は山では使っていないものがワンサカと出てきて「これは不味い...そう言えばスペクテイターでULの記事があったな...」とバックナンバーを探して読みふけた。
 
このカルチャーの魅力はなによりも行為であり
個々が思い描いている自然への最善のアプローチ活動を実際に行っているということに尽きると思う。
 
そこにはもはやブランドとなる価値観はとっくに取り払われていて、その場所に持ち運ぶべき機能や利便性、美しさとの対価でもある背負うという行為に繋がり、その行為が価値となるのだ。
 
あとはあんなに傾斜がある山のなかではすべての人間がフラットな関係になるのがおもしろいポイントでもある。
そんなフラットな場所に参加できるいい機会だ。
(H)
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行きましょう、山へ。 冬期八ヶ岳リベンジ編】

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みなさん。お元気ですか。
 
自分は八ヶ岳に行ってきました。
 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
前回、惜しく(?)も天狗岳を制覇できずに道の駅で酒盛りだけして帰るという結果に終わった。
 
そのあとは「あ」っという間にスノーボードにはまって雪山には行っていたのだが、どこかモヤモヤとした気持ちでもあった。
 
夏山と違ってソロでサクッと行ける知識も経験も度胸もないので、今回のお誘いはかなり嬉しい。
 
メンバーは前回と一緒のN目さんとM田くん。
 
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1日目は赤岳鉱泉にテン泊。
 
アーベントロートに染まる名物のアイスキャンディ。
 
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晩飯はもちろんお鍋。
 
間違いない、というかこれしかない。
 
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N目さんが持ってきたOptimus Vegaストーブが大活躍。
 
一見普通の分離式のストーブだけど、ガス缶を逆さにすることでガスの液をそのまま送り込み火力が半端ない。
 
これいいなぁ。
 
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次の日は6時半頃出発。
 
途中の行者小屋も半分雪で埋もれてる。
 
右手に見えるのが阿弥陀岳。
 
天気は最高。行けるかも!?
 
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ゼェゼェと息を切らしながら登る。
 
ひたすら登る。
 
寒さで足の指が痛い。
 
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阿弥陀岳が朝日に照らされてギラギラに光っている。
 
これだけ晴れてしまうと雪崩の心配も出てきた。
 
なんかいやな予感がする。
 
予定を変更して赤岳に登ることにした。
 
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文三郎尾根を登りきった場所からの赤岳。
 
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ピッケルを打ち込んでから、アイゼンを左右蹴り込んで少しずつ登る。
 
足の指の感覚はもう無くなっていたけど、それよりも滑落が怖くてもう気にもならない。
 
自分の集中力を試されているようだった。
 
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それにしてもすんごい景色だ。
 
自分がまだ山の半分しか知らなかったことを思い知らされる。
 
なんという世界だろう。
 
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登れた、登れた!!
 
とうとうやった!!
 
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喜びの自分。
 
わたくし、今日から八ヶ岳のことを「ヤツ」と呼ばせていただきます。
 

喜びのM田くん。
 
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N目さんはプロトタイプのバックパックをフィールドテストしていた。
 
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阿弥陀岳を横目で眺めながら下山。
 
こうやってみると登れそうな気がしないでもないが、やっぱり登らないでよかった。と思う。
 
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すべったら大変なのでアイゼンを効かせながらゆっくり降りる。
 
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展望荘があいていたので、おしるこを食べて休憩してからまた歩き出す。
 
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写真では見えづらいが、地蔵尾根の幅30センチくらいのナイフリッジ。
 
この場所で人生初の3mくらいの滑落を経験する。
 
止まって良かった。
 
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地蔵尾根も結構な斜度。
 
このあとは緩斜面となりグリセード、シリセードの練習をしながら降りる。
 
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赤岳鉱泉まで戻りカレーを食べて下山。
 
風が吹くと樹木についた粉雪が舞う。
 
とてもきれい。
 
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今回も大きな事故もなく無事に山を楽しめた。
 
これもN目さんとM田くんの二人が交互にトップをやってくれたおかげ。
 
二人がいなかったら、きっと心折れて諦めていただろうな...
 
自分は体力と登攀技術をもうすこし上げていきたい。
 
それと気力...結局最後はこれに尽きると思う。
 
自分の足で登り、降りる。
 
こんなにシンプルなことなのに、なぜこんなに多様な気持ちになれるのだろう。
 
今度はどこを登ろうか...
 
それではみなさん。ごきげんよう。
(H)


 


 


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